建国記念の日に私が想う事
建国記念の日に私が想う事②
建国記念の日に私が想う事、それは、今上陛下・皇后陛下・ご皇室の弥栄を祈り
美しい日本の国と世界の平和を祈り守ることでございます。
私は、2012年から2015年に、ご縁をいただき皇居勤労ご奉仕に4回伺わせていただきました。
そして、そのご縁で、2014年4月には、招待客しか伺うことのできない春の皇居雅楽堂での演奏会に、娘とふたり、身を置かせて頂くこともできました。
勿体ないことに その日は、天皇皇后両陛下ご臨席の日で、たまたま私の席からは、階段をさらさらと登っていらっしゃるお二人のお姿、踊り場では、美智子さまは陛下の斜め左後ろを歩いていらっしゃったのですが、こちらへの階段を一歩昇られる直前に、陛下がさっと美智子様の腰に手をまわし、エスコートなさって、さらさらと一緒に登っていらっしゃる仲睦まじく美しいお姿を拝見することができました。
そして 階段を上がっていらっしゃった時、お辞儀をしているとはいえ目の前にお立ちになった両陛下にもご会釈頂き、美智子さまからは、「ご一緒に。」とお言葉を掛けて頂けるという、本当に有難い体験もさせて頂きました。
皇居勤労ご奉仕に伺いますと、ご公務などで外出されないかぎり 天皇皇后両陛下 そして皇太子殿下に直接お会いでき、お言葉を頂戴できる『ご会釈』という日がございます。
有難いことに私は、4回とも、4日間の皇居勤労ご奉仕で、天皇皇后両陛下、そして、赤坂御用地で 皇太子殿下に、『ご会釈』を頂くことが叶いました。
しかも、いつも代表者のお側に立たせて頂きましたので、1メートル半程の距離で両陛下、皇太子殿下を拝顔させて頂くことができました。
今上陛下皇后陛下に『ご会釈』を頂く館は、前面の壁も扉もガラスでしたので、時間通りに静かに着いたお車から、 優雅に降りていらっしゃるお姿から、お立ちになった車の窓をあけて手を振ってくださるお姿まで、ずっと拝見することが出来ました。
両陛下とも、本当に柔らかく、あたたかな微笑みで、 静かに、静かに、いらっしゃって、各団体 代表の前に足を運ばれ お言葉をかけてくださいました。
そのお姿は、お優しく、慈しみと 謙虚さにあふれ、皆、感動で涙をこぼしました。
特に 美智子様は 美しく 清らかに 本当に控えめでいらっしゃって、同じ女性として、このようにありたいと 心より祈るお姿でございました。
ご会釈の間、私は度々両陛下と目が合い、微笑んで下さったと感激していたのですが不思議なことに後で皆さんの声をお聞きしますと、列の後ろや会場の角にいらっしゃった方々も皆、
「私の目を見て微笑んで下さった・・・」とお喜びになっていたのです。
なぜ? と考え・・ そして 思い至りました。
両陛下は、会場にいらっしゃる前から、その場に集う私どもひとり一人に想いをこめて高い御心で
大切に祈ってくださっていたから そのお心が全ての方に届いて全ての方が、( 私を見て微笑んでくださった・・)と、
場所的に、お顔が見えなかったと思う方まで感激なさっていたのだと思い至りました。
その場に身を置けたことが本当に有り難く、また、日本の国に生まれてきたことに
さらに、深い喜びと感謝を頂きました。
また更に、春の皇居雅楽堂の演奏会では、ロイヤル席にお立になって手を振ってくださった時、大きな感動と感謝・気付きを頂きました。
2階席の私どもは勿論、1階席の方々も皆、立ち上がり両陛下に手を振ったり拍手をしていたのですが、下から、(うふふふふ)という、幸せそうな笑い声があちらからもこちらからも聞えてきました。
きっと皆様、ご自分が声を出して笑っていることにさえお気付きでなかったと存じます。
それ程、感動されて幸せに輝くお顔の目からは皆ポロポロ涙がこぼれているのです。
その姿を見せて頂けたとき、気付かせて頂きました。
それまでは、例えば、東日本大震災の被災地にいらっしゃった時、冷たい体育館にスリッパもはかず、
膝をつき、手を着き、被災者の方にお声をかけていらっしゃる写真など拝見した時、声をかけられている被災者の方が皆 穏やかなお顔をなさっているのを見て
家族も家も全てを失くされた辛い辛い状況のかたでも、陛下の前では 礼儀として微笑もうとなさっていると思っていました。
でも、雅楽堂で 皆様の様子を拝見できた時、いや違う、と存じました。
どんなに辛い状況であろうとも、この方がたは 陛下にお言葉を頂いているこの瞬間だけは、きっとすべてを忘れられているのに違いない。
天皇皇后両陛下は、それ程の存在なのだと、確信したのです。
そして、それは、けっして、天皇 という名前などというものでなく、ただひたすらに、国民の幸せを祈り続けてくださっている存在であるから、
病気も、災害も、苦難も、すべて私の体を通してくださいと 祈ってくださっている存在であるから、
何か起こった時、 すべて自分の至らなさから この様な事象が・と、すべてをご自分の責任として、
祈り詫びてくださっている存在であるから、
私たちは、お会いできるだけで有り難く、幸せを感じることができるのだと 存じました。
2015年12月 清掃ご奉仕に伺った時、皆で、銀座にあるナイルレストランに伺いました。
こちらの ナイルレストランは、今上陛下が 皇居から出前にとられるお店 二つのうちのひとつのインドカレーのレストランです。
そして、 初代AMナイルさんは、昭和天皇から、勲1等を授けられ、晩年は母国のインドに帰り過ごされた方です。
2代目ナイルさんから、特別に、食事の前にお話をお聴きすることができました。
当時イギリスの植民地だったインドで、高校時代から独立運動に参加されていたAMナイルさん。
当局から目を付けられ身の危険がせまった時、日本に留学してこられました。
初代ナイルさんのお父様が、日本に学びなさいと仰ったそうです。
有色人種で白人に勝った国はひとつ。日本だ。
世界一といわれた、ロシアのバルチック艦隊に小さな小さな国の日本が勝った。
それは、力ではない。
東郷平八郎という素晴らしい艦長と 日本の国の徳の高さで勝ったのだ。
兄と同じように、お前も日本に行き、日本に学びなさい、と。
そして、1928年、京都帝国大学に入学され
大学に配属されていた将校を通じて 日本陸軍と縁ができ、日本に亡命していた、ラシュ・ビハリ・ボーズと出会い、頭山満、大川周明ら大アジア主義者との出会いに発展。
満州建国大学の客員教授にも就任して愛新覚羅溥儀・溥傑など、多くの人々とも親交を持った敗戦後、捕虜になられましたが、すぐに釈放。
日本に帰り、そのお蔭で、 東京裁判で唯一人、(日本は悪くない)と
世界に向けてメッセージを出し続けてくださったパール判事に、
日本が戦争をせざるをえなくなった事情、日本の国柄、皇室の尊さ、存在の重要性など
通訳として活躍する前から、毎日、宿泊先の帝国ホテルに通って伝え続けてくださったのだそうです。
あの東京裁判のパール判事の尊いメッセージは、初代ナイルさんの存在が大きかったのです。
「日本は悪くない、精神性の高さ、調和の力、日本は素晴らしいんだ。
日本人、自信を持ちなさい。 いつまでも自虐思想に陥っていてはいけない。
目覚めなさい。 ・・」と、熱く、熱く、ナイルさんは私たちに想いを伝えてくださいました。
陛下がカレーを召し上がりたい時は、ナイルさんの所に侍従さんからお電話が入るそうです。
カレーの準備をしてナイルさん自身が自家用車で皇居へ。
御所の台所で、準備してきたカレーを温め直したり、盛り付けたりして
陛下ご一家の食卓へお出しになるそうです。
「だから、侍従さんも入れない程奥へ、私は入れて頂いているのですよ。
ご家族で寛いでいらっしゃるお姿もお側で拝見できているのですよ。
だから、お伝えしたいのです。
普段の天皇陛下 皇后陛下、皇太子殿下・・皇室の方々の、より素晴らしい、尊いお姿を。有難さを・・。 」
と、 こちらも 熱く熱く語ってくださいました。
皇太子殿下に初めて赤坂御用所でお会いできました時は、4月3日、皇居で大切なご神事に出席された後でした。
モーニングコートをお召しになった皇太子殿下が、颯爽とお部屋に入ってきてくださった時
その爽やかさと、聡明で穏やかなやさしい微笑みに、尊さに、一瞬で、感動致しました。
感動と感激でご会釈の時間を過ごし、会場から出た時、可愛がってくださっていた団の女性リーダーから声をかけられました。
「えりさん、お気づきになった?」と。
「何ですか?」と、問い直すと、その女性は、
「皇太子殿下は、ご会釈の時、代表の前にお立ちになった間は、瞬きをなさらないのよ」と、教えてくださいました。
お父様が近衛兵として長年、昭和天皇のお側にお仕えになっていた方ということで、
お聴きになったそうです。
皇太子殿下は、ご会釈の時、ご自分が目をつぶったその瞬間に、もし誰かが倒れるようなことがあってはいけない、伝えようとしていることを見逃してはならないと、その様な御心で、瞬きをしないようにされたのだそうです。
挨拶の間、天皇陛下より短いとはいえ、2分ほどはございます。
(天皇になる)という、その御心は、それ程の大きな深いものなのです。
大きな覚悟を持って、その責任を持って、ご自分の命のすべて、一瞬一瞬を生きていらっしゃった殿下のお姿に、さらに感謝し、有り難さに思わず手を合わせました。
私どもは、この様に有り難い存在を頂いていることを知らなければならない、もっと感謝しなくてはならないと、存じました。
両陛下のお姿は、元の日本の姿そのもの。
1万年以上、争うことのない縄文の時代を作ってきた日本人の姿。
私たちには、そのDNA 遺伝子が受け継がれています。
天皇陛下皇后陛下、ご皇室に、守られて、祈られているだけではいけないのです。
これほど素晴らしい存在をいただいているのですから、私たち一人一人が
少しでも、自分の姿、内を磨き、清めて、両陛下の美しいお姿に近づけるように努めていかなければ申し訳ないと存じます。
少しでも、その御心にお返しできるように、ひとり一人が自分の存在で、自分の周りを清め和やかな美しい場にしていけば、日本の国が世界の聖地になって、世界を癒していけます。
それができるのは、ご皇室を頂いている私たち日本の国。
まず自分から、美しい日本語、情緒ゆたかな心、おもいやりの心を磨き、美しい自然とともに大切に守り伝えて参りましょう。
建国記念の日に、今上陛下・皇后陛下・ご皇室の弥栄を祈り、美しい日本の国と世界の平和をお祈りさせて頂きました。