美しい日本の姿、心を後世に伝えたい

あい☆えがお 山本えり

あい☆えがおとはWhat is Ai☆egao?

「あい☆えがお」の星マークの意味

「あい☆えがお」の星マークはどんな意味があるのかとよく尋ねられます。
 この星マークには「光が広がっていく」と言う意味を込めており、愛が満ち溢れ、笑顔の光が世界中に広がっていきますように、という祈りを込めて付けさせて頂きました。

「あい☆えがお」設立のきっかけ

 私が「あい☆えがお」の活動を意識し、始めたきっかけは、2009年、御殿場で開かれた『イワンの集い』に司会のご縁を頂いたことが大きかったと思います。
 そこには、皆様に喜んで頂くことだけを考えて、一生懸命こころ尽くしていらっしゃる多くの方がたのお姿がございました。その方がたは、皆様、一様に笑顔で輝いていらっしゃる。時間も距離もものともせずに、身軽にどこにでも、飛んでいらっしゃる。人の喜びを自分の喜びにするお姿。何にも誰にも垣根をつくらず、(出来ない)という言葉を持たず、地球規模で考え、世界中の平和と幸せのために動いている方々。この様な行動・活動を自然になさっている方がこんなに多くいらっしゃることに感動すると共に、私もそうなりたいと思いました。
 講師という活動の枠を外し、自分が感動したこと、皆様に愛と笑顔を届けられると感じたことは、どの様なことでもさせて頂こう、行動していこう、同じ想いを共有できるお仲間と一緒に……と強く思いました。
 映画会・講演会主催など始めた2010年、トータルマナー研究所所長と理事のお二人から、「自分の屋号を持って、どんどん貴女がやりたいことをおやりなさい。」とお薦め頂いて、『あい☆えがお』の屋号を付けました。  それから、コンサートなどイベント主催、あい☆えがおBOXで被災地支援 etc.と活動の幅を広げて参りました。
 そうして活動していく中で、更に意識が高まったのは、伊勢の修養団のご縁で繋がったお仲間にお誘いいただいた皇居勤労ご奉仕でした。

皇居勤労ご奉仕での感動

 ビルの乱立する日本の首都にありながら、そこだけ周囲から切り取られた安らぎの時間が流れていました。橋を渡っていくと清らかな氣が足元から立ち上っているのが感じられました。
 皇居は深い森など大規模な循環型の自然環境が育まれています。
 例えば、清掃活動で集めた落ち葉は森の奥に返し、それが年月をかけて腐葉土になりまた豊かな森を作ります。林の中を歩くと、土が驚くほどふかふかとやわらかいことに感動致します。「自然をそのままに」と、仰ったのは、昭和天皇さまとお伺いしましたが、人類史が始まるよりも以前から続く普遍的な自然の営みを、皇居では大切に守り、育まれています。
 初めて伺わせて頂いた時には、馬に乗り散歩をさせていらっしゃる皇宮警察騎馬隊の方にもお会いすることが出来ました。
 お公家様のように上品でやさしい微笑みのその方に、同じように上品で私たちが取り巻いても撫でても変わらず穏やかでいるその馬のお話をお聴きしました。
「皇居にいるこの馬たちは、例えば皇太子殿下の御成婚パレード、例えば各国の要人・ご来賓の方々をお迎えする馬車をひく馬たちです。あってはならないことですが、万が一その足元で爆弾が爆発することがあったとしても決して暴れたりしない・動じないように育てられています。」 
「どの様に育てればその様になるのですか?」という私の問いに、その方は、にっこりと微笑みながら静かにお応えくださいました。
「愛情です。愛情深く育てればそのように育ちます。」
 感動でした。
 皇居の中では、小鳥も私たちが木の下を通ってもさえずりをやめず、カラスさえ穏やかです。

天皇皇后両陛下のお姿を拝謁し気づいたこと

 勤労ご奉仕にこれまでに4回行かせて頂きましたが、いずれの会も天皇皇后両陛下に『ご会釈』頂く機会を頂戴しました。
 奉仕団がお待ちしている会館の車寄せに両陛下のお車が停まり、お車から降りられる両陛下のやわらかでお美しいお姿を拝見。扉が開くと同時に、シューっと清らかな氣がお部屋の中に流れこみ、穏やかに微笑まれている天皇陛下と美智子様の仲睦まじいお姿に拝謁できました。そのお姿は、誰よりも謙虚で尊く、美しく穏やかで清らか。慈しみのある微笑みのお姿です。
 ただ、ただ、有り難く、勿体なく感謝と感動でいっぱいに存じましたが、さらに その存在の有り難さに気付かせて頂いたのが、2014年4月でした。

 同じ4月のはじめに皇居勤労ご奉仕でご一緒させて頂いた方から、4月末に皇居雅楽堂で開かれる雅楽の演奏会の招待状を頂戴し、娘とふたりで伺わせていただきましたその日は、なんと天皇皇后両陛下にご臨席いただける日でした。
 二階席でお迎えした時、雅楽堂のあの広く高い空間でも、お姿は見えなくとも扉口が開いて両陛下がお入りになったことが、「氣」が一瞬にして清らかにかわったことでわかりました。
 それから、両陛下より先に階段の下から更にはっきりとわかる清らかな氣が流れ登ってきて、しばらく、両陛下の、さらさらと階段をあがっていらっしゃる睦まじい、美しいお姿を目の前に拝見することが出来ました。 (この時、 皇后陛下から「ご一緒に。」と、お言葉をかけていただけたことは、生涯の宝です。)
 そして、ロイヤル席にお立になったとき。二階席も言うまでもございませんが、お手をふってくださっている両陛下を見上げながら拍手なさっている、一階席の皆様のそのお姿を拝見した時に、気付いたことがございます。
皆様、感動と喜びに目を輝かせた満面の笑みに、目の幅で涙を流し、中には、恐らくご本人は気が付いていらっしゃらないのでは と存じましたが、「おほほ……」「うふふ……」とあまりの嬉しさから思わずもれ出たような笑い声があちらこちらから、上がってきたのです。

 その光景を目の当たりにした時、ああ、そうだったのかと気付いたのです。
 これまで、災害被災地などに両陛下がいらしてくださって、例えば、家も家族も財産も全て津波で失い、たった一人生き残られたお年寄りの前に跪いて励ましのお言葉などおかけになっている時のお写真を拝見した時、皆様のほほえみながら受けていらっしゃるお姿に、日本人だから、どの様な状況であろうとも心隠して礼をもってお応えになっているものと思っていましたが、「いや、ちがう」と気づきました。
 無理して笑っていらっしゃったのではなく、恐らく、その時だけは、どの様な辛い状況であろうとも、その時だけは、すべての苦しみ・悲しみ・・を忘れることが出来ていたのではなかったのかと・・。
 私が雅楽堂で拝見出来た光景、両陛下のお姿・存在は、それ程、尊く、美しく、それほど皆様 喜びに溢れ、幸福感に満ち溢れた ありがたいものだったのです。
 それは、天皇陛下が、皇后さまが、自分を無くして、ただただ、国民の幸せと安寧、世界中の平和を祈り続けてくださっている、祈りの存在でいらっしゃるから。

清廉な調和のとれた世界に……

 私たち日本人は、日本の国は、それ程大きな、有り難い存在を頂いております。
 ただ、有り難く感謝して、頂いて過ごすだけではなく、天皇皇后両陛下、皇室の皆さまの慈悲と慈愛の心に満ちていらっしゃるお姿、美しい言葉・立ち振る舞いと気品、「謙虚」「高潔」「勤勉」「素直」「感謝」「やわす」「つくす」・・ すべてを、受け入れ、ゆるす 調和の世界。日本のたましい。
 自然に畏敬の念を持ち自然と一体になって生きる生き方に、少しでも、学び、近付けるように私たちひとりひとりが生きることが、ご恩に報いることであり、そうすることによって、日本の国が皇居の様に清らかで、穏やかな美しい祈りの国になり、そこに住むもの、訪れるもの、すべてをやさしく癒すのではないかと思うのです。
海外から日本にいらっしゃったお客様が日本の地に降り立った時に、皇居を訪れた時の私と同じ様に、清々しく和やかでやさしい気持ちになれるように。
 日本に住む私たちひとりひとりが、美しい心と気品ある立ち居振る舞いになれば、美しい日本語を大切にすれば、日本という国が皇居のような清廉さを放つようになるでしょう。海外からのお客様もそのような姿に感動し、言葉は通じなくても、魂で日本の精神を理解して下さると存じます。何度でも訪れたくなる心の聖域に、日本の国はなると存じます。そのような日本の国に戻るためにお手伝いをさせて頂きたいのです。

「日本を世界の皇居にしたい」

 あい☆えがおの理念を一言で表すとこの一言に集約されます。
 私は、皆さまと一緒に日本をより輝く国にしていきたいと考えています。愛が溢れ、輝く笑顔が光となって世界を包みこむ世界にするために、私は「あい☆えがお」の設立を致しました。